「文春不信」
週刊文春5月13日号の「新聞不信」というコーナーでは、イラク帰りの二人の
青年について、「あなたたちの意見など聞きたくない、なぜならあまりにもお粗末
だから、というのが世間の受け止め方ではないだろうか」と批判している。
「ジャーナリストの要件を満たしていないのだから、ジャーナリストなどと
名のるのはやめたまえ」というありがたいご託宣まである。
で、それから二週後、えらいえらいジャーナリスト様たちの作る雑誌が、
なかなか愉快な記事を掲載している。
題して「『収穫は併殺打だ』勝てない中日・落合監督『妄語録』」。
5月11日ヤクルト戦の井端のダブルプレーを指し「一番の収穫は井端の併殺打、
君たち(記者)にはわからなくて結構」と言った落合発言を揶揄した内容である。
だが、翌日に落合監督はその意図を記者に明かし、実際に井端は4打数3安打と
結果を残して一転、ファンには神発言とされていることはご存知ないようなのだ。
20日発売の号(5月27日号)だから、〆切の関係で修正できなかったわけ
ではなく、要は掲載対象の新聞記事すら毎日チェックしていないのだろう。
また、同記事ではトーチューで「単独最下位に落ちた五月十一日から
『もう!!黙ってられない』と題する連載を始めた」とあるが、この連載はずっと
以前から続いている。少しバックナンバーをめくればすぐわかることなのだが…。
記者なのに「人の話を鵜呑みにしてはいけません」と教わりませんでちたか?
ついでに付け加えると、担当記者のコメントとしてフロントが「落合では客が
呼べない」とこぼしていると書いているが、(ゲーム差を大きく離されているわけ
ではないから)観客動員は基本的に経営、営業努力の問題。それはダイエーや
今年のパリーグを見ていればわかるだろうにと思うのだが、そんなことすら
わからない間抜けな記者が書いているのか、最初から貶めるのが目的だから
別にいいや、ってことなのか。
いずれにせよ、にわかファンでもすぐわかる明らかなミスが二つもある記事を
堂々と掲載してしまうのは、大上段からジャーナリズムを振り回す雑誌に
してはお粗末すぎるなぁ。小さな記事だから手を抜いてもいいやとか、
訴訟沙汰にならなきゃ何書いても構わん、ってものではないだろう。
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