岩波新書 新編集長インタビュー
岩波新書でこの4月、33歳の新編集長が誕生しました。
一番古い新書シリーズなのに思い切った人事をするなぁ、と
思っていたら、先日インタビューする機会をいただきました。
上記サイトに記事が掲載されています。
興味のある方はご一読を。
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岩波新書でこの4月、33歳の新編集長が誕生しました。
一番古い新書シリーズなのに思い切った人事をするなぁ、と
思っていたら、先日インタビューする機会をいただきました。
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CARトップという雑誌がある。表紙でアイドルがニコッと微笑んで、中身は
試乗インプレッションが続くという、自動車専門誌の一つだ。
ぼくは自動車にあまり興味がないのでこの手の雑誌は買ったことがないが、
その臨時増刊として出版された「三菱車は、本当に×か」は思わず手に取った。
「第一線で活躍する、自動車ジャーナリスト49人が語る『ミツビシ』」という
サブタイトルが付けられた本書は広告一切なしで390円。三菱自動車の不祥事を
受けて、本書はスポンサーであるメーカーに収益を頼らない形で出版したらしい。
広告なしの別冊を出したからといって、広告料が欠かせない出版社の収益構造が
変わるわけでもないだろうが、自動車専門誌として何か発信しなければという
姿勢は、頭を低くして嵐が通り過ぎるのを待つ輩よりはよっぽどマシだろう。
「ミツビシは何たって、悪いことは悪いのです。でも上段から悪いぞって見降ろすのと、
悩みぬいてそして、バカヤローと叫ぶのは、全然違うことだと思います」という
編集人の言葉は全面的に同意である。
でも、49人もの“第一線の自動車ジャーナリスト”がそれぞれ文章を寄せて
いるのだが、読む価値のあるものはほんの少ししかない。
「マスコミの三菱バッシングは行き過ぎ」
「現場、技術者は真面目な人が多い」
「悪いのは一部の上層部。三菱頑張れ」
そんな風に事象の上っ面を撫で回した文章がずらっと並び、うんざりするばかり。
ジャーナリストならではの見識や、ユーザーにとって有用な情報など、読んで
意味があったと思える内容が示されているのは清水草一氏や岡崎五朗氏、鈴木
直也氏ぐらいじゃないだろうか。少なくとも学生の作文レベルや、ろくに調べて
いないのが丸分かりの記事は勘弁してほしい。
結局、試乗インプレッション記事を中心としている人たちに、このテーマを
書かせたことに無理があったのか。
それとも、彼らには接待攻勢の毒がまわっているということなんでしょうか。
こちらは参考まで。
これは自戒を込めて言うのだが、企業や商品を紹介する記事を書くということは、
結果的にその広報活動につながるということでもある。そこでは当然、書き手の
見識や責任が問われる。広報の言うことを垂れ流すだけなら存在価値がない。
ただ、注意していてもヘマをすることがある。リコールと同じで、そんなときに
どんな対応をするかというのは極めて大事なことだ。その意味でこの本は「買い」
と思うのだが、残念ながら編集人の思いに応えられた書き手は限られている。
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最近、やけにこんな場末のblogに訪問者が増えたと思ったら
『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(城繁幸著 光文社)
関連で検索して来ている人が多いのだった。
「富士通」に「成果主義の崩壊」、きっと興味のある人が多いんでしょう。
せっかく来てくれた人に本のスタイルを批判した前回の書評ではなんなので、
読みにくさを我慢しつつ、改めて流し読みしてみた。
本来の目的通りに機能しない目標管理制度、横暴な権力装置としての人事部及び
人事官僚の専横と腐敗、無能な経営陣…。本書ではこれらが社内総無責任体制を
生み出し、優秀な若い人材ほど流出していく様子が手際よく描かれている。
その意味で、成果主義失敗のケーススタディとしての価値はある。
でも、残念ながらそれだけだ。
読後に残るのは「ふ~ん」という、事態の深刻さと比べるとあまりに軽い
印象なのである。
読後感のインパクトの薄さはおそらく、著者がいわゆる「社内評論家」的な
スタンスに立っていることが原因である。
本書を読む限り、著者自身が人事部に所属していた当時、現実の場面で改善の
糸口を探る努力をした様子はうかがえず、現在においても自分が悪しき制度の
運用に従事していたことへの自省もみられない。事実は知らないが、これでは
あなたは結局、自分が批判している対象と同じ穴のムジナじゃないの、と
読者に思われてもしかたがない。
ある大会社が倒産し、社内で切れ者とされた管理職が某新進企業の採用に
応募したときのことである。
優秀な彼は人事、役員面接を楽々パスし、最後に社長面接に臨んだ。
「なぜ、あなたの会社は倒産したんですか?」
社長にそう聞かれた彼は、世界経済情勢の分析からはじまって、市場動向、
経営戦略などの観点から、実に見事な解説を行ったという。しかし、社長は
「でも、会社が潰れたのは、ぼくはあなたのせいだと思うんだよね」
そう言って採用することをしなかった。自分とその会社(の倒産)との関わりに
ついて語られることがなかったからだ。
要は、いくら頭が良くても当事者意識のない奴はいらない、というわけである。
本書を読み終えたとき、そんな逸話を思い出した。
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