古本“だけ”の街でよいのか?
先週の神田古本まつりは相変わらずの賑わいでありましたが、やはり客層はオッサンが多いですな。もう少し若い人や女性に対して訴求できないと、将来的に厳しいものがあるんじゃないでしょうか。必要なものをさっさと購入する機能に関しては、いくら世界一の古書店街といってもネットにはかなわないわけだし、まして客との情報格差を利用して古本を高値で売りつけるだけの商売なんて、先行き暗いだろうと思います。
そもそも神保町の古本屋の店員を見ていると、寝ぐせつけたまま店に出てくんじゃねえよ、とか、もう少し小ぎれいな服装をしたらどうよ、客商売なんだからさ、と仕事に対する根本的な姿勢に疑問を持つことがしばしば。ただ一方で、カフェっぽい内外装の洒落たお店も見かけるようにはなってきて、この街でも時代の流れに合わせ、変化は起こりつつあるのかなと感じた次第。重厚な店構えで知られる北沢書店の1階も、ゆったりとした空間に絵本や美術書を並べた「BOOKHOUSE」に改装されておりました。実物を手にとって見たい系の本を中心に揃えているのが肝なんだろうな、きっと。
それから最近、おいらも制作のお手伝いをした神保町のオフィシャルサイト「BOOK TOWN じんぼう」がオープンしました。ほぼすべてのお店を網羅した充実の古書店ガイドや、連想検索を駆使した「ジンボウナビ」など、楽しめる情報と機能を満載していますので、神保町や古書に興味のある方はぜひぜひお立ち寄りくださいませ。
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