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2006.02.09

組織デザインの徒労

それにしても、朝日新聞の気色悪いキャンペーンはなんなんだ。末期症状か?
腐った、とまでは言わないにしても、うまくいかなくなった組織を立て直し、いかに生産性を高めていくための解決策の一つとして、組織の形をどうデザインし直すか、といった議論をすることがあります。
でも、そういった議論がはじまると徒労感に襲われることが多いのは勤め人時代、どう組織の形をいじったって、お前らが上に居座っている限りロクな会社になるわけねーじゃん、という実にくだらん経験をしたからなんだろうなぁ。
要するに、目に見える形を変えるだけのアプローチだけでは、組織が活性化することなんてないと思っているわけです。

その点、企業体質変革の方法論をテーマにしたこの本は面白かったです。

会社を変える「日本式」最強の法則  柴田昌治著 ダイヤモンド社

この本で提案されている企業変革の方法論の肝は、「コアネットワーク」という考え方です。これは「会社をよくしていきたい」という思いを持った者同士がそれぞれの役職や所属部署という“立場”を離れ、ネットワーキングしていくことによって停滞していた情報の流れを変え、変革の動きを促進していくというもの。
おいら流に解釈すれば、やる気のある奴らが肩書きや部署に関係なく集まって、従来の枠組みを超えた視点からゼロベースで問題の本質を見極め、会社の体質を変えていこうという方法論ではないかと。

例えばラーメン屋の行列に横入りしてきた阿呆に「ちゃんと並べ!」と言ったら逆に因縁をつけられたとしましょう。このとき、他のみんなが知らん振りして孤立させられたら、次からは自分が正しいことでも主張しにくくなってしまいます。でも、みんなが味方してくれれば、自信を持って阿呆と対峙することができる。で、活性化している組織とは後者の声をあげた者をみんなが見捨てず支える人間の集まりで、コアネットワークが成立すればそういう状況を作り出せるのではと思いました。

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