« オムライス>新聞倫理綱領 | トップページ | ココロ愚 »

2006.03.09

貧すればプレーオフする

昨季プロ野球パ・リーグで実施され物議を醸したプレーオフが来季からセ・リーグでも実施される方向にあるようです。たった6チームで146試合争って、さらに上位3チームで屋上屋を架すような勝負を行うのは、さんざん指摘されているように低落するプロ野球人気のカンフル剤のつもりなのでしょう。

では、プロ野球人気の低落とは、いったいどの程度のものなんでしょーか?

過去の公表入場者数がアテにならないのは周知の通り。で、視聴率をざっと眺めてみることにしますた。「全記録テレビ視聴率50年戦争」(引田惣彌著)を参考に、1990年以降の各年毎年間視聴率ベスト20にランクインしているプロ野球中継番組の視聴率と年間順位をピックアップしたのが以下のグラフです。ただし、ここに記載しているのはペナントレースのみで、日本シリーズやアジア野球選手権は除いてあります。グラフが見にくいのはおいらがExcel使い慣れていないため。すいませんね。

pro

94年に48.8%という突出した視聴率を記録した試合は、プロ野球史上初、最終戦の直接対決で勝った方が優勝するという伝説の10.8中日巨人戦であります。ちなみに、これがプロ野球史上最高の視聴率であり、テレビ歴代視聴率の中でも22位にランクインしています。

一方、意外だったのは90、91、95、98年はベスト20に一試合もランクインしていないこと。そして03年の阪神優勝試合が26.9%と、あの熱狂的な騒ぎの割には視聴率がそれほど伸びていないことです。
前者の理由についてはセリーグの優勝チームが90年の巨人を除き、91年広島、95年ヤクルト、98年横浜と人気的に下位の球団が並んだせいでしょうか? 03年の阪神については、永らく低迷していたタイガースの久々の優勝という意味では盛り上がったものの、タイガースのぶっちぎりの展開だったことが影響しているのかもしれません。つまり、ペナントレースとしては緊張感に欠けた。別に私が落合ファンだから言っているわけではないですよ。

この辺の事象を踏まえてみると、やはり比較的人気のあるチーム同士が最後の最後までしのぎを削るような展開になったほうが視聴率も高くなる、といえるかもしれません。厳密に調べたわけじゃないんで大雑把な見方ではありますが、そうはずれていないんじゃないかな。要するに、プロ同士が死力を尽くした勝負は面白い、ってことです。

だとすると、プロ野球人気を盛り上げるために必要な方策は、最後までペナントがどう転ぶかわからない状況を作り出すことでしょう。具体的には、戦力の均衡化に他なりません。ちょっと前の「史上最強打線w」に代表される、戦力の一極集中がいかに愚策だったか、という話でもあります。

その意味ではプレーオフも一応、勝負の面白さを打ち出そうとする試みかもしれませんが、だいぶ本筋からずれているといわざるを得ません。。ペナント3位同士の日本シリーズも見てみたい気はしますがw、もし本当にそんな事態が起こったら、プロ野球人気の凋落は決定的になるんじゃないでしょーかね。

|

« オムライス>新聞倫理綱領 | トップページ | ココロ愚 »

コメント

 プレーオフ自体は面白いんですけどねえ。ただ6チーム
のリーグでそんなことやって意味あんのというのは誰だっ
て思いますよね。選手獲得を自由競争にしてしまっている
現状で、戦力の均衡化は不可能じゃないでしょうか。この
状況では資金力がある球団が有利なのは当たり前。思い通
りに優秀な選手が集まらない球団が弱体化して行っても、
それを救済できるような制度、つまり下部リーグの存在が
ないのならば、一部球団の凋落によってリーグ全体の人気
も下降して行くのも必然的な流れだと思います。
 サッカーをずっと見続けている人間からすれば、現在の
プロ野球の衰退の根本的な要因は何か、何となくわかって
いると思いますね。川渕キャプテンもわかっていると思い
ますよ。
 ところで、昨年から入場者数を実数で発表しているそう
ですが、私は今も5000人くらいサバを読んでいると思いま
す。東京ドームは4万人入らないんじゃないでしょうか。

投稿: TN | 2006.03.14 20:40

あ、要は戦力均衡化が必要→ドラフト改革等諸制度の改革が必要という話です。ビジネスモデル全体の再構築も必要ですよね。ただ、良くも悪くも歴史と既得権が色々あるので、Jリーグのようにはいかないだろうし、また別のあり方があっていいと思いますが。

投稿: kenzow | 2006.03.16 10:01

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 貧すればプレーオフする:

« オムライス>新聞倫理綱領 | トップページ | ココロ愚 »