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2006.09.29

竜のロングテール

 三つ巴の争いになったパ・リーグとは対照的に、セ・リーグの帰趨はほぼ決していたと思っていたら、この週末の阪神vs中日戦はとても面白い状況になってきた。トップの竜が順調に走っているにも関わらず、それを上回るペースで追いかけてくる虎のストーカー状態は、去年と逆転の構図である。

 ここの表をみると9月以降、タイガースがいかに凄まじいペースで勝ち上がっているかが一目でわかる。これほど急激に強くなったのはなぜなのだろう?

 タイガースの昨日までの9月の成績を数えてみると、19戦16勝3敗で勝率は実に8割4分! 

 一方、チーム毎にみていくと広島に6勝0敗、横浜に4勝0敗、巨人に2勝1敗、ヤクルトに2勝0敗、中日に1勝0敗という具合。こうしてみると、広島、横浜という下位球団との対戦が多く、かつ取りこぼしていないことがわかる。

 そもそも、今年のタイガースは対戦相手によって極端な勝差が出る傾向にある。以下は日刊スポーツのデータより。

20060928kekka

 阪神は横浜と広島に大きく勝ち越す反面、中日には13勝5敗と非常に分が悪い。巨人とヤクルトはほぼ5分である。一方、中日は阪神、巨人、横浜をお得意さんにするとともに、極端な苦手をつくらなかった結果がマジック9という成績に反映されている。

 そう見ていくと、阪神の9月の大躍進は従来からカモにしてきた広島、横浜との対戦数の多さが大きな要因になっていると考えられる。阪神は今日から苦手中日三連戦の後、ヤクルト三連戦、巨人二連戦が控えており、ここからが真価を示す戦いとなろう。

 ところで、これだけ阪神が勝ち星を重ね、仮に今日から三タテしたとしてもまだ中日を逆転することはできない。昨日、今日と落合監督が見せた必死の継投は、戦う前にこういう状況にしておきたかったからなんだろうなぁ。勝負事は本当に紙一重。

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