腕や資格があっても食えていない人に
朝から原稿。午睡。夜に再び原稿。原稿書くのが苦痛でなくなったのはいつからだったか。昔は高校の担任から「論文試験のある大学はやめとけ」と進路指導されたもんです。
『戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル』(小笹芳央 秋山進 石井至 JMM)
先日、売れっ子キャリアコンサルタントの方とお話をしていたら、「せっかく資格とっても、この世界で食えているのはほんの一握りですよ」とのこと。資格さえ取ればなんとかなるというのは、弁護士や会計士みたいな資格の有無自体が参入障壁になっている世界だけで、キャリアコンサルタントとか中小企業診断士といった資格をとったって、それで収入が保証されるわけじゃない。資格の世界だけじゃなく、何らかの高度なスキルを持っていたって、それだけでは食えない。
何が言いたいかというと、もちろんテクニカルなスキルは大切なのだけど、ちゃんと仕事ができて、かつ食えるようになるにはそれ以外の要素も必用ということだ。まあ、この辺は自戒を込めて言っております(汗)。では、その要素とはいったい何なのだろう。『戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル』は「仕事ができる」とは具体的にどういうことかについて真っ正面から向き合い、そのために必用なスキルについて解説した一冊。
「仕事ができる」ために必用なスキルは、本書では次のようにまとめられている。
プロフェッショナルスタンス:プロとして最低限身につけておかなければならないスタンス。
コミュニケーションスキル:他者と関わりを持ちながら仕事を進めていくために必用なスキル。
コンセプチュアルスキル:仕事を進めていく上で有効な思考方法。
「腕さえよければいいだろ!」と考えがちな職人タイプの人、「資格さえ取ればなんとかなる」と安易に考えている資格厨タイプの人にとって、とても有益です。
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