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2007.11.18

吉兆メモ

 船場吉兆の件。偽装はパートや仕入れ先がやったことと涙ながらに会見しておいて、激しく反撃されちゃう湯木取締役はマンガに出てくる悪徳経営者みたいなだなぁ。湯木取締役は否定していましたがパートが偽装してまでロスを防ぐインセンティブはないし、他の店舗でも偽装が発覚したから会社側は分が悪い。いずれにせよ、家宅捜査も入ったことで、今後真相は明らかにされるでしょう。

 今回のニュースで知ってへぇと思ったのが、吉兆と名乗る会社は5社あるということでした。創業者が子供たちにのれん分けしたとのことですが、「吉兆という名前を共有する以外、まったく別の経営」と京都吉兆の徳岡邦夫氏は記しています。

 

この記事を読むと商標などを管理する株式会社吉兆という持ち株会社の下に5社が連なるようですが、資本関係はないと書いている記事もあり、どうもお互い の関係性がよくわかりません。ただ、実態として同じのれんを使っているものの、互いの経営に口出しはしないようになっていたようです。ブランド管理の形態 としては最悪ですな。

 で、ちょっと気になったのでそれぞれの会社概要についてHP等から抜き出してみました。

       現社長   従業員数  店舗数  売上高   
本吉兆    孫     216名   6店   16億円(2004年3月期)
神戸吉兆  四女の婿  126名   3店   10億3000万円
船場吉兆  三女の婿  ―     4店   ―
京都吉兆  次女の婿  146名   6店   18億円(2005年4月期)
東京吉兆  長女の婿  ―     6店   ―

 船場と東京については売上高の記載はありませんでしたが、この記事によると船場吉兆の売上高は2億1000万円(2005年4月期)。他社と比べるとず いぶん見劣りしますね。これだけ差があると連結か否かの違いや誤記の可能性があるのかもしれませんが、仮にこの数字が正しいとすると、船場吉兆の経営者はものすごく焦 ると思います。同じ一族が同じのれん使って商売して、こんなに大きな差が出たら経営者としての力のなさをさらしているようなものですから。

 今回の事件はそんな焦りもあったのかなと想像しつつ、結局は統合的にブランド管理を行う仕組みのないまま各社が規模を拡大するグループの経営形態、つまりは相続方法に本質的な瑕疵があるのではないかと思った次第です。そもそも超・高級料亭の名前でプリンやカレーなんか売るな、そんなチープなマネするマネージャーなどさっさとクビ切れって話ですよ。

 吉兆がここからどうグループ経営のあり方を修正していくのか、引き続きウォッチしていきたいと思います。

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