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2007.12.24

グッドウィルの件

 サンドウィッチマンは中田カウスの前でヤクザネタをやったのが素晴らしいw

 グッドウイルに事業停止命令で、折口会長は代表権返上だそうで。この会社は財務が相当ヤバイという話だったなぁと思い出し、直近四半期(平成20年6月第一四半期)の決算短信を眺めてみたら、確かにこれはひどい。

 同四半期期の損益は売上高1722億6800万円に対し、営業利益は3億4800万円、経常利益はマイナス22億3300万円、四半期純損失は31億9100万円。前期は32%だった売上総利益率が20.8%と10%以上下がり、2.9%ともともと薄かった営業利益率も0.2%へとオカモト並の極薄に。

 一方、B/Sをみると自己資本比率は増資によって前年度末の2.6%から5.3%へと改善しているものの、綱渡り状態にかわりない。なにより流動負債が膨張していて、その額3019億円、流動負債比率は78.9%。ちなみに前年同四半期の流動負債比率は38.8%だから、この1年で急激に短期の借入が増えたことがわかる。反面、固定負債は626億8300万円から325億2400万円に減少。金融機関の扱いが厳しくなったのねん。この状態での事業停止命令だから、相当キツイというか、存続の危機に立たされているといってよい。

 ただ、グッドウィルに関しては突っ込みどころがあまりに多いので、掲示板など眺めていると「厚労省グッジョブ」という方が多いような感じがするのだが、それはどうだろう?

 もともと派遣業が伸びたのは規制緩和がきっかけとなっている。ただ、規制緩和とは単に規制をゆるめましょうという話ではなく、事前規制から事後規制への転換というのがその主張だった。要するに、競争や新規参入を阻み経済の活力を失わせている各種規制を緩和する一方、おかしなことをする会社が出てきたらきちんと取り締まりましょう、という話だったはず。

 すでにグッドウィルは平成17年6月に、禁止されている建設業務への派遣で東京労働局から事業改善命令を受けている。それが今回の処分が重くなった理由にもなっているようだが、じゃあ事業改善命令って何の意味があったの、という話でもある。それに、その後も最近に至るまで日雇い派遣や請負の界隈で不法行為がまかり通っていることはいろんな所から漏れ伝わっていたし、タレ込みも相当数あると聞く。

 つまり、事前規制から事後規制へ転換したのはいいものの、事後に取り締まるところがちゃんと機能していない。これでは規制緩和というパッケージ全体がおかしくなる。厚労省がもっと早く適切に手を打っていれば、派遣スタッフの人も、グッドウィルの中の人も、今ほど不幸にはならずにすんだのではないかな。官僚が問題を放置しておいて、世間の風向きが変わったらニキビのように会社をつぶす光景というのも不健全だ。

 この件を機に、日雇い関連の規制強化が行われるようだ。確かにこの業界は問題だらけではあるのだが、これで万事オッケ ━━━━━━ (ゝ○_○) ━━━━━━ イ !!!!になるかというとそうではなさそうなのが難しいところである。こちらの問題については、またそのうち。

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