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2008.03.19

チベット騒乱

 チベットの騒乱が起きてから、ずっと気になっております。おいらが彼の地に行ったのはもう一〇年ほど前のことだけど、ラサのお寺でバター茶を振る舞ってくれた僧侶とか、一週間近くヒッチで同乗させてもらったトラックの運ちゃんや、カイラス山を一緒にコルラしたカム族の兄ちゃん等々、旅の途中で世話になった人たちは果たして無事でいるのかと…。

 武器なんかせいぜい刀剣くらいしか持っていない人々であるがゆえ、今回の騒乱ですぐ中国共産党による支配がひっくり返ることはない。そんなことはわかっていても暴発せざるを得ないのがチベット人の置かれた状況なのでしょう。

 そういえば、ヒッチの途中で泊まった天幕の宿で酒を飲んでいるとき、酔っぱらった運転手たちが「お前、日本人だろ。あの中国人をぶん殴ってきてくれ」と宿の主人を指さしてゲラゲラ笑ったことがありました。チベットの中でも相当辺境のエリアにも漢人が入って商売しているんですね。彼らの漢民族に対する深い憎悪が感じられた瞬間でした。その手のことはよく言われたなぁ。なんで前の戦争で中国人を○○○しなかったんだ、とか。

 で、今回の件は中国という国が、人権や民族自決権の尊重、あるいは民主主義的な国家統治といった、近代においておびただしい流血の末に確立され、少なくとも先進国では共有されている価値観をまるで欠いていることを改めて露呈しました。

 しかもそんな国が経済的、軍事的に相当な力を付けてきている。プロパガンダの狡猾さは相変わらずですし。そんな中国をどう扱い、関わっていくかという問題を各国が真剣に考えざるを得ない状況をつくったという点に今回の騒乱の意味がある、というか意義を見出したいと思います。

 ですから、この段階で五輪ボイコットを明確に否定しちゃう外相とか、もう何考えているのかと。

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