メモ:「日本国民の心配は食より五輪入場券」
スポーツ用品でお馴染みミズノの水野正人会長が「日本国民の心配は食より五輪入場券」と発言したと伝えられています。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080415/trd0804150054001-n1.htm
上場企業の経営者にしてはお粗末な発言であります。事実としても今、チベット問題を気にしてはいても五輪入場券を気にしている人はそういないのではないですかね。
早速、同社のウェブにリリースが掲載され、そのなかに新華社記事の引用と同社の弁明があります。
http://www.mizuno.co.jp/oshirase/0409.html
この弁明にはちょっと無理がありますし、新華社に訂正を求めたとは書いていないことを考えると、概ね記事通りの発言をしたのではないかと思われます。もちろん、中国の食品問題を日本は騒ぎすぎているという意見があってもおかしくないのですが、それをチベット問題で火を噴いている五輪とからめて語ってしまうセンスのなさは、トップとしてはどうかなと。
ググって水野会長の発言をながめてみると、前にもおかしな発言をされているようで。
文化大革命を持ち出すとは…。あのとき、何が起こったのか知らないわけではないでしょうに。
媚中、という言葉は好きではないのですが、この人物が必要以上に中国におもねる発言をする背景には、中国ビジネスもあるのかなと思い同社の平成19年3月期有報を見てみると、こんな感じであります。
全社売上高 1616億9500万円
アジア市場売上高 112億3900万円
全体に占めるアジア市場の割合 7%
売上高に占める割合は一ケタですが、肝心の営業利益でみると、その割合はさらに大きくなります。
全社営業利益 69億400万円
アジア市場営業利益 13億1700万円
全体に占めるアジア市場の割合 19%
アジア市場の分類には台湾、韓国も入っているのですが、いかにこのエリアが美味しい商売になっているかがわかります。また、国内市場が伸び悩んでいるのに対し、アジア市場は売上高、営業利益ともに12%台の伸びを示しています。
当然、企業として市場としての中国は無視するわけにはいきません。しかし、トップのあまりにおもねった発言は気持ちのいいものではありませんし、他の市場においてブランドを毀損します。せっかく五輪でミズノというブランドの露出が増えても、「あの阿呆な発言をした会社ね…」という印象が人々の脳裏をよぎることになるでしょう。
グローバル化した世界においてビジネスをするには、それに見合った見識を持つトップを頂いていないと思わぬところでリスクが爆発する、ということですな。
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