『東京のどこに住むのが幸せか』
『東京のどこに住むのが幸せか (セオリーBOOKS)』をABCで思わず購入。タイトルがうまいなぁ。
本書の主張を要約すると「不動産を買う前に、まず街を買え」。要はどんなに耐久性や眺望のよいマンションを買ったとしても、その街自体が沈んでしまえば資産価値など消え失せてしまう、というわけです。
では、街をどうやって選ぶのか。著者が取った手法は統計的な検証とその街の歴史的な文脈をひも解くという二刀流で、単なるマンション購入ガイドの域を超えて、とても読ませる出来になっています。
分析の対象となっているのは都内7ブロック55エリア。私たちはそれぞれの街に対して漠然としたイメージを持っているわけですが、それが江戸以来の都市構造や産業の変遷など、歴史の積み重ねのなかで形成されていることを認識させられるでしょう。
各エリアの資産の将来性の評価も、不動産コンサルタントとしては比較的はっきり書いていると思います。「予算が許せば安心して買える街だ」「無理をしてまで新築物件を買う価値のあるエリアとは言い難い」等々。
ただ、本書で今ねらい目の穴場として挙げている「明るい下町」、具体的には武蔵小山や戸越銀座あたりでも、今は一般的なサラリーマンではなかなか手が出ないのではないかと思います。この品川区、目黒区の東急沿線近辺は高校時代、友人の家がけっこうあったのですが、今でも住んでいるのは一流企業に就職できたか、親と同居している人くらいですな。
その意味では、首都圏で一般的な所得層が住むにはどこがいいか、という視点でもう一冊つくったら面白いのではないかと思います。
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コメント
「東京」に
「住む」のは
どこが「幸せ」か
いろいろな人の、こんな話も聞いてみたいような。。。
投稿: osamu | 2008.05.13 23:43