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2006年4月17日 (月)

モデル原稿 その3

1年間の旅行の後、帰国した宮内さんはある小さな経営誌の編集部に勤務しはじめた。
「手持ちのおカネが本当にゼロになる直前だったので、あわてて新聞広告で募集している会社に応募した、というのが正直なところです。ただ、以前と同じ仕事ではなく、今度は編集をやってみるか、というぐらいは考えていました。フリーになるという選択肢も少しは頭にあったんですが、よく考えてみると出版社関係の知り合いがほとんどいなかった。

この雑誌の誌面は大特集主義で、かつ当時の編集長が優秀な企画マンだったので、彼の発想を学びながらそのアイデアをいかに誌面に落とし込むかに力を入れました。要は編集長の考えたテーマならどんな面白い語り手や事例があるかをサーチして、主張が効果的に伝わる誌面を作成する役割。付録につけている企業内教育ツールの企画・作成も重要な仕事でした。これを目当てに購読をして下さる読者も多かったですし、自分の勤めている出版社の問題点を事例化して、糾弾しつつ解決策を提示するなんてこともできた(笑)

編集の仕事をしてよくわかったのは、ぼくはライターさんやカメラマンさんをディレクションして誌面をつくるより、自分で動くほうが好きなんだ、ということです。取材に同席していると、ライターさんに任せられなくて自分がしゃしゃり出てしまい、原稿にもついつい手を入れ過ぎてしまって、後で自己嫌悪に陥ることがよくあった。一方で、ビジネス関連の取材・執筆で、安心してお願いできるライターさんはそれほど多くないことにも気がつきました。だったら、編集者よりライターをやったほうがいいんじゃないかと。

それに、1年半ほど働いた頃から、小さな会社で働く限界みたいなものも感じていました。自分の仕事の幅を広げるには全体を仕切る立場になるか、新しい分野に挑戦するかだと思っていましたが、人事の序列的に上はつかえているし、出している媒体は限られているから新しい挑戦も難しい。であれば、フリーになって複数の媒体で仕事をする形の方がいい。それで2000年の秋に退職し、フリーランスのライターとして活動をはじめました

幸い、独立したら一緒に仕事をしていたライターさんたちが知り合いの編集部をご紹介してくださって、食うに困ることはありませんでした。そこから徐々に仕事先が広がって、現在に至ります

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