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2006年6月30日 (金)

人材育成・組織開発IC 中村文子さん②

「人が与える影響が大きい」ホテル業界へ

 P&Gで中村さんはグローバルコミュニケーションスキルの育成を中心に、新入社員研修、階層別研修、組織開発等の業務を担当した。

「グローバルコミュニケーションスキルとは、平たく言うと英語のコミュニケーションスキルのことですが、以前は相当な費用と時間をかけて新入社員をアメリカに2~3ヶ月語学研修に行かせていたんです。でも、グローバルな会社ですので、日本人にだけそんなお金をかけるというロジックは通用しない。

 そこで以前の半分の時間とコストで同じ成果を出すことを目標に、まったく新しいプログラムを立ち上げました。完成までに2年ほどかかりましたが、何とか目標は達成。受講者の満足度も非常に高く、この仕事は本当にやりがいがありましたね」

2002年、中村さんはヒルトン東京ベイにトレーニングマネージャーとして転職した。

「人事の中でのキャリアアップとは結局、最終的に人事部長になることです。そのためには、トレーニングだけでなく採用や給与、福利厚生などいろいろなことを経験しなければいけません。でも、私がやりたいのはあくまで人材育成と組織開発で、人事部長に出世することに興味はない。すると同じ会社の中でずっと同じ仕事をしていても、自分のためにも会社のためにもなりませんから、会社を変えて自分の好きな道をとことんきわめようと思ったんです。

 ホテル業界を選んだのはたまたまでした。『製造業だと社員とお客様との間にモノが入り、商品を使っている現場も見られないけど、ホテルは接客そのものが現場。人が与える影響が大きいからすごく面白いよ』。面接の際に当時、人事支配人をやっていた方にそう教えられて、ホテルもいいかなと思ったんです。

 ヒルトン東京ベイでは新たなパフォーマンス評価システムと、それと連動したキャリアディベロップメントプログラムの立ち上げとともに、戦略会議のファシリテーション業務などを担当しました。入社がちょうど新しい人事システムを導入しようとしていた時期で、評価システムをベースに新たな教育体系を作るのが私の大きな仕事でした。

 従来はサービススキル中心の教育システムになっていたんですが、新しいシステムはコンピテンシーをベースに階層別トレーニングをできるようにしたのが特徴です。要するに、フロントでもウェイトレスでもチームワークやコミュニケーションスキルは共通の要素。それらをベースとした階層別の教育体系をつくったわけです」

 ちなみに新教育体系を導入後、従業員満足度調査における「トレーニング」項目の評価は大きく向上し、中村さんは自信を深めた。

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