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2006年10月31日 (火)

CIO代行・補佐 三木康弘さん②

組合活動で人を動かす面白さに目覚める

 三木さんはこのシンクタンクでSEとして証券業務システムの設計・開発などに従事するとともに、従業員組合の活動でも目覚しい動きを見せた。

「大きい企業グループでは30~50人程度の部ごとに従業員組合の分科会があり、その幹事を若い人が担当するのが定番なのですが、この会社もそうで私はグループ全体で200くらいある分科会の1つの代表をやりました。普通は『ボーナスの支給額が決まりました』などとビラを配って終わりなのですが、それだけでは面白くないと思ったので、私は工夫していろいろやってみました。

 例えばボーナス交渉でも、上で決定された事項を伝達するだけではつまらないので、組合の人を集めて真面目に議論しました。その結果、200ある分科会のうち私たちのところだけ否決になったんですけど、真面目に考えたらこれは否決だよなって(笑)。

親睦活動もちょっと頑張って屋形船に乗ったりスキーに行ったり。そこまでやらなくてもよかったんですが、せっかく引き受けたのだからちゃんとやろうと。そうやって人を動かすことを経験したら、これがとても面白かった。実際に会議を仕切ったり、イベントを仕掛けて親睦を深めてみたり、色んなことをやってみると色んなことが変わるのだな、と。

その頃、このグループは日本初の金融持株会社をつくったのですが、金融持株会社とは何かについての説明を単にもらった資料を読み上げるのではなく、本当に理解してもらうため念入りに調べ考えて説明していると、うちの分科会だけ雰囲気が全然違ってくる。この分科会はちゃんと議論をするし、理解もするという雰囲気になっていくんですね。

で、自分はわりと世話好きなんだなと、このとき気が付きました」

この会社で3年間勤務し、手にシステム設計・開発という「職」をつけた後は、大手会計事務所系のコンサルティングファームに転職した。

「前職ではどういうシステムかがある程度決まった後でシステムを作っていたので、今度はシステムを設計するところから入りたい。お客さんとたくさん話をしたうえで、使いやすいシステムをつくってちゃんと使ってもらえるようになろう。そう考えてこの会社に転職しました。この会社では大きく3つの仕事に従事しました。最初は大手総合商社のERP導入、次が大手証券会社の管理会計システムの導入、そして大手電機メーカー子会社の管理会計システムの導入です。

いい管理会計システムを導入すると、どこの部署や商品が儲かっていて、どこが赤字なのかがハッキリ分かり、正しい経営判断ができるようになります。ですからシステムを設計する際には、経営者のニーズを考えて、どういったデータをどういったタイミングで出せばいいのかを考えることが重要になります。管理会計の仕事は経営視点を養ういい勉強になりました。

 ちなみに3つめの大手メーカー子会社で担当したプロジェクトは、約90億円の大きな規模です。その前の2社も数十億円単位でしたから、3年間の経験で巨大なプロジェクトの動きを肌身で感じることができ、お客さんともかなり話せるようになりました」

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