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2006年10月21日 (土)

起業・経営コンサルタント 佐藤一郎さん③

転職しコンサルティング能力を磨く

 佐藤さんは銀行を退職し、コンサルタント会社に転職した。ただし、佐藤さんは退職するまで一切転職活動をしなかったという。

「銀行を辞めるときに二つ決めていたことがありました。一つは、銀行の伝手を使って仕事をしない。二つ目は、銀行に勤めている間は就職活動をしない。まだ銀行に籍を置き、責任ある立場にいながら転職活動をするのは、自分の美学に反すると思ったからです。逆に言うと、半年や一年失業しても、そのくらいは食いつなげると考えていました。

 転職先のコンサルタント会社は新聞の募集広告で見つけました。いきなり独立しなかったのは、コンサルティングのノウハウを持っていなかったので、その勉強をする必要があったからです。コンサルティングとは、単に持っている知識を教えるというものではありませんから。

 たとえば、取引先の経営者からお金を借りたいという話がストレートに出てくればすぐアドバイスできますが、経営課題がいろいろあって、それをどう解決すればよいかという話の場合は解決手段もいろいろになりますよね。それを総合的にコーディネートする力がコンサルティング能力だと思うのですが、当時の私にはまだそれがなかった。

 コンサルティング会社では、最初の1年半はその会社自体の内部管理、その後はある大手財団法人の内部管理体制構築のコンサルティングを担当しました。それから自社グループでの新規事業立ち上げ。この事業は人材関連ビジネスで、最初は人材研修からはじめ、やがてライセンスをとって人材紹介にも広げていきました。

 会社を設立してオフィスを用意し、人を集め認可をとって…。企業内起業ですが、新しい仕事を一から立ち上げる経験をできて非常に勉強になりましたね。銀行員でいたら絶対やれませんから。一方でコストはどんどん先に出ていきますから、プレッシャーも相当なものでした。その他にはグループ内の出版社の社長なども務めました。

 独立したのは2005年7月です。4年間コンサルティング会社に勤め、その会社でやっていることはすべて経験して目新しいものがなくなり、コンサルタントとしての一通りの能力を身につけたことと、その年の9月が50歳の誕生日だったので、そろそろ辞めないと50歳に間に合わなかった(笑)。

 不安はなかったですね。俺は独立してなんでもやっていける、バラ色の将来が開けているんだ、みたいな感じ。これでようやく独立できたという晴れ晴れした気持ちのほうが大きかった」

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