« ファッション流通IC 齊藤孝浩さん⑤ | トップページ | あとがき(齊藤孝浩さん) »

2006年11月16日 (木)

ファッション流通IC 齊藤孝浩さん⑥

一つひとつの仕事にベストを尽くすことが最大のリスクヘッジ

 受注量の変化は当然、収入の変化にも直結した。また、働き方の満足感はどのように感じているだろうか。

「サラリーマン時代の収入と比べると、仕事が減った時期は7がけくらいに減りましたが、現在は受注量の増加を受けて倍になりました。働き方全体としての満足度も高いです。働いているトータルの時間は変わっていないと思いますが、時間の使い方を自分でコントロールできるのが大きい。会社員時代、仕事があってもなくても毎日定時に出社しなければいけないことがいかにストレスになっていたか、今実感しています。

 また、会社ではマネジメントというか、人の問題を解決する仕事が全体の89割を占めていましたが、それがICになった途端ゼロになったのもすごいことだと思います。会社員としての仕事がいかにその部分に費やされているかを思い知りました。

独立に関する家族の反応は、3年前に離婚してシングルファザーなので誰も反対する人はいませんでした。子供は二人おりますが、保護者会にも出られるようになりましたし、単純にコミュニケーションも増えた。たぶん子供は父親、母親に対する使い分けって必ずあると思うんですよ。最近は私に見せていなかった部分を出すようになってきたので、その意味では子供の本質をわかってきたような気がします。

将来的な不安は当然あります。リスクヘッジについては、貯金などもあるでしょうが、やはり一つひとつの仕事にベストを尽くすしかない。今お付き合いしているクライアントさんは、最初に契約した金額からすべて増額しているんですよ。もちろん同じ業務内容ではないのですが、契約の改訂時に『この半年間、こんなに安い金額でやってくれてありがとう』と言って条件を上げて下さったところもあって、とても嬉しかったですね。

だから最初の契約交渉ではあまりあれこれ言わず、更新のときに『この値段では申し訳ない』とクライアントさんから思われるくらいになろうと思っています。当然、先方の状況もありますので、いい仕事をしてもどこまで続くかはわかりませんが。スキルの陳腐化を防ぐためには、過去やってきたことをはき出す業務と、新しいことをインプットする業務のバランスを取ってやっています。あとはコンサルの仕事だけでなく実務に直接関わる仕事をバランスよく入れて、マーケットの変化を体感できるようにすることも大事。

将来は、アメリカで出会った方のように、自分の経験をいかしてアントレプレナーやベンチャー企業を支援する仕事をしたいと考えていますが、そうなる前にあと二回くらい、権限も責任も自分が背負って、新しい事業の立ち上げにどっぷりつかりたいとの思いもあります。

というのは、今のやっている仕事のストレスとして、自分がもっとこの事業に専念したらもっとスピードをあげられるのに、成果をあげられるのにと歯がゆい思いをすることが多々あるんです。だから50代以降にサポーターになるとしても、その前の身体がそこそこ動く時期にまたフルスイングするのもいいんじゃないか、と思っています」(了)

人気blogランキングに参加しました。応援をよろしくお願いいたします。

Banner_04

|

« ファッション流通IC 齊藤孝浩さん⑤ | トップページ | あとがき(齊藤孝浩さん) »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ファッション流通IC 齊藤孝浩さん⑥:

« ファッション流通IC 齊藤孝浩さん⑤ | トップページ | あとがき(齊藤孝浩さん) »