2006年4月19日 (水)

モデル原稿 その5

宮内さんが大学院に通いはじめたのは、仕事に行き詰まりを感じたからという。
「フリーになってからずっと、必死でいただいた仕事に取り組んできたわけですが、あるとき、ふと自分が生み出している価値はなんだろうと考えてみたら、どうも『情報加工職人』的になっているなと思いまして。要するに他人に聞いた話をうまいこと文章にまとめてはいるけれど、まだ誰も知らないような事実を掘り起こし、何らかの知識創造に貢献するような仕事をどれだけ手がけたかと言えば、正直、大したことはない。

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2006年4月18日 (火)

モデル原稿 その4

独立して6年。サラリーマン時代とはなにがどう変わったのか?
「余計なストレスと時間のムダが減ったのが大きいですね。ぼくは勤めた2つの会社とも、辞めるときは相当身体にガタがきていて、『こりゃ長生きできんぞ…』と本気で思っていたのですが、10年は寿命がのびたような気がします、まじめに。

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2006年4月17日 (月)

モデル原稿 その3

1年間の旅行の後、帰国した宮内さんはある小さな経営誌の編集部に勤務しはじめた。
「手持ちのおカネが本当にゼロになる直前だったので、あわてて新聞広告で募集している会社に応募した、というのが正直なところです。ただ、以前と同じ仕事ではなく、今度は編集をやってみるか、というぐらいは考えていました。フリーになるという選択肢も少しは頭にあったんですが、よく考えてみると出版社関係の知り合いがほとんどいなかった。

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2006年4月14日 (金)

モデル原稿 その2

体調が回復してから、宮内さんは再びアルバイトでお金をためて海外へ出る生活をしていたが、26歳になってある業界紙の記者として働き始めた。

「25歳を超えたら急にアルバイトの口が狭まって、こりゃ手に職つけなきゃダメだとやっと気づきました。じゃあ、どんな仕事をしたいかといったら、記者や編集者の仕事がいいなぁと。自分の知りたいテーマに取り組めて、時間的にも自由がきくイメージがありましたから。でもその頃にはバブルは崩壊していて、そんな甘い考えの25歳をを採用してくれる会社があるわけもなく(笑)、だいたい履歴書の段階ではねられ続けました。

ですから、長い就職活動の末、最終的に決まった会社は非常に待遇が悪かった。

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2006年4月13日 (木)

モデル原稿 その1

以下、モデル原稿です。最初に自分をネタにするのは何ですが、まずは自己開示が大事、ということで。現時点ではこんな感じでインタビューを執筆、集積していく予定です。

フリーランスライター 宮内 健 さん

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宮内健:フリーランスライター。1968年東京都生まれ。業界紙記者、経営誌編集者を経て2000年10月に独立。著書に「働き方 働かせ方」(旬報社)。

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