2007年1月16日 (火)

ITコンサルタント 柄本和夫さん⑥

複数のエンジニアで効率よく働ける仕組みをつくりたい

 ICにはメリットもあるが、困難な点もあると柄本さんは指摘する。

ICの悪い面は、病気になれないことですね。以前福岡に出張へ行ったとき、現地でインフルエンザにかかって40度の熱が出たのですが、それでも代わりはいない。その時はなんとか現場へ行ってやることだけやった後、ホテルへ帰って寝込みました。

また、1人で仕事をしていると、仕事が重なったときにどうにもならないという問題もあります。だから、IC同士でお互いに仕事を融通し合う仕組みがあるといいですね。病気になったら誰かが1日いくらで代わりに行く、というような。ICはそこが一番の泣き所だと思います。

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2007年1月15日 (月)

ITコンサルタント 柄本和夫さん⑤

満員電車を避け、一家で毎日食卓を囲める生活

 IC支援会社の利用をきっかけに仕事の受注が増え、やがて自分で直接契約を獲得するケースも増加し、柄本さんのビジネスは大きく成長していった。

IC支援会社との仕事は、私はその会社の名刺を持ち、その会社の営業マンと一緒に顧客に出向いて交渉し、仕事を受注する形です。売上げの分配は私が60、先方が40という形。支援会社経由の仕事と直接受注した仕事の割合は現在のところ、半々くらいです。

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2007年1月14日 (日)

ITコンサルタント 柄本和夫さん④

子供が大きくなる60歳まで稼ぎつづけるために

 柄本さんが外資系通信会社を退職したのは2003年。そして翌年にGACジャパンを設立し、外資系企業を中心とした保守運用サービスを開始するのだが、そこに至る様子はまさにグローバリゼーションの荒波に揉まれる小舟のようであった。

「まず、アジア各地のコールセンターはすべてシドニーに統合することになり、各国のスタッフは全員解雇。ただ私はその前にシドニーに呼ばれるという話があって、実際、2001年に現地採用の日本人オペレーターの教育を行うため、しばらく当地で滞在しました。1年前に家を買ったばかりでどうしようかと迷ったのですが、その時はオーストラリアへ移住するつもりでした。

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2007年1月13日 (土)

ICコンサルタント 柄本和夫さん③

日本企業と外資系企業の違いとは?

 コールセンターの立ち上げという従来とは異なる業務を与えられ、柄本さんは奮闘した。

「当初、苦労したのは英語でした。ロンドンと電話会議を行ったり、シンガポールから電話がかかってきたりするのですが、何を言っているのかなかなかわからない。『今の話はこういう意味だよね』と何度も確認したり、『その要件はメールで送って』と頼んだり、あらゆる手を使って懸命にコミュニケーションをとりました。さすがにそのうち慣れてきて、最後は英語でケンカできるようになっていましたね。

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2007年1月12日 (金)

ITコンサルタント 柄本和夫さん②

ドメスティックな環境から外資系企業へ

 保守業務に5年ほど従事した後、柄本さんはデータ通信機器のソフト開発部門に異動した。

「データ通信端末の中のプログラムをつくっていたのですが、最初から開発部にいる同期と比べるとどうしてもスキルが遅れていて、なかなか埋められないジレンマがありました。彼らがつくった開発環境の上で開発を行いますから、どうしてもそうなるんです。

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2007年1月11日 (木)

ITコンサルタント 柄本和夫さん①

外資系企業を得意とするIT保守・システム運用のプロフェッショナル

Tukamoto1_3IT技術者を必要なオフィスの皆様、IT技術者をシェアしませんか」

 柄本和夫さんが代表を務めるGACジャパンのHPでは、ビジネスの内容を端的にそう表現している。柄本さんは精密機械メーカーのシステム保守・開発業務、外資系通信会社のコールセンターマネージャー等を経て2004年、50歳で同社を立ち上げたICである。

「あまり資本をかけず、定期的に現金収入を得られる仕事としてIT保守業務をスタートしました。10~20人程度のオフィスで、IT専任者を雇うほどではないが必要としているところを対象に週1回程度、必要なときに出向いて業務を行う。そういう顧客を複数持つことでビジネスとして成立させようと考えました。

 

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2006年11月 3日 (金)

CIO代行・補佐 三木康弘さん⑤

相手の役に立つことを徹底してやると人脈ができる

 独立してから約1年。以前と以後ではどのような変化があっただろうか?

「おかげさまで、とてもやりやすくなりました。会社だとお客さんと話をする時に一度社内で意見を集約しなければいけませんが、そういう手間がなくなった。すべて自分で決められるのが大きいですね。

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2006年11月 2日 (木)

CIO代行・補佐 三木康弘さん④

CIO参謀」という仕事

 戦略系コンサルティング会社で3年間仕事に没頭し、自信をつけた三木さんは予定通り3年ちょうどで退職し、CIO補佐・代行を行うICとして独立した。

3つめの会社に勤務していた後期に、ある一部上場メーカーで本格的にCIO参謀として働きました。この会社のCIOはとても立派な方でしたが、それほどシステムに詳しくはなかったので、『プロジェクトの状況を分かりやすくまとめて、一緒に社長に報告してくれ』、『ベンダーが何言っているかさっぱりわからないから通訳して』、『現場に不満がたまっているみたいだから話を聞いてなだめてきて』等々、いろんなことをやりました。

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2006年11月 1日 (水)

CIO代行・補佐 三木康弘さん③

戦略系コンサルで3年間に11のプロジェクトに関わる

 会社員生活の総仕上げとして入社したのが、業界では名の知れた戦略系コンサルティングファームである。

「前のコンサル会社では『いいシステムを頑張って導入してね!』という仕事でしたが、戦略系のこの会社では『そもそもシステムを導入していいのか?』、『システムを入れる以外に方法はないのか?』といった地点からはじまる、雲をつかむような仕事になりました。話をする相手は経営者・経営幹部クラスで、課題も非常に難しい。

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2006年10月31日 (火)

CIO代行・補佐 三木康弘さん②

組合活動で人を動かす面白さに目覚める

 三木さんはこのシンクタンクでSEとして証券業務システムの設計・開発などに従事するとともに、従業員組合の活動でも目覚しい動きを見せた。

「大きい企業グループでは30~50人程度の部ごとに従業員組合の分科会があり、その幹事を若い人が担当するのが定番なのですが、この会社もそうで私はグループ全体で200くらいある分科会の1つの代表をやりました。普通は『ボーナスの支給額が決まりました』などとビラを配って終わりなのですが、それだけでは面白くないと思ったので、私は工夫していろいろやってみました。

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